初心者用ドラム体験レッスン前半

初心者用ドラム体験レッスン前半

ドラム講師のSHOWです

横浜あざみ野のスタジオでドラム・カホンの講師をしているSHOWです。

世の中には上手いドラマーはイッパイ居ますしドラムレッスン動画もYouTubeには山程有るので、このブログでは実際の現場で使ってるワードやノウハウなど実践に役立つ内容、さらに舞台監督やイベント制作の経験を生かしたスタッフ目線なども織り交ぜていければと思ってます。

いつもは横浜市青葉区あざみ野のスタジオでレッスンを行ってるんですが初心者の方用の初回体験レッスンの内容をまとめてみます。

全くの初心者の方でも1時間の体験レッスンで簡単なリズムを叩ける様になるのですが、新型コロナウイルスの影響で外出が出来ない状況ですし自宅で独学でも叩ける様に詳しく書いてみます。

ドラムセットの名称

初回のレッスンではまずドラムセットの名称から説明してるんですが自分のセットを使って見ていきたいと思います。

このセットは2017年の tone work’s Live Fes.2017 の時のものです

標準セットから色々カスタマイズしてますので数が多いです(笑)

 

  1. 【バスドラム】ですね。【バスドラ】という言い方をする事が多いですが【キック】もよく使います。


    「もっとキック強めにお願いしま~す」みたいな感じです。
    サイズは22インチが定番で最近は20インチや18インチとかの小口径も有りますが1980年頃のハードロック界隈では24インチが標準、パワーが有る人は26インチとか使ってましたね~

    当時はPearlのZenithal ResonatorシリーズとFXシリーズの24インチツーバス(バスドラムが2個付いてる)セット使ってました。
    1個:ワンバス、2個:ツーバス

    FXはまだ実家に有るのでどこかで登場させたいけど使える現場がなかなか無いですね・・・今ならヘアメタル研究会くらいでしょうか(笑)

    上記写真はGretschの22インチです。

  2. 【ペダル】です。このセットでは【ツインペダル】を使ってるので2番は2つ有ります。

    【シングルペダル ⇔ ツインペダル】なんですが普段の言い方は

    【ペダル ⇔ ツインペダル】ですね。
  3. ちょっと分かりにくいですが3番の右横に2つ有る白いのが【ビーター】です。

    【ペダル】
    を踏むと【ビーター】が動いてバスドラムに当たって音が出ます。


    【ツインペダル】
    はツーバスをワンバスで出来る様に開発されたもので左右の【ペダル】はシャフトで繋がってて、左の【ペダル】を踏むと【ビーター】の左側が動いて音が出る仕組みです。

  4. 【スネアドラム】ですね。これはほぼ全員【スネア】と言ってます。たまに【スネオ】と言って遊んでますが誰も使ってません(笑)

    サイズはほとんどの人が14インチを使ってます。

    裏側に【スナッピー】という金属製のパーツが付いてて独特の響きが出るのが特徴です。

    アメリカでは【スネアワイヤー】と呼びますが日本では聞いた事無いです。

  5. 【ハイハットシンバル】です。通称【ハット】ですね。

    これも大半が14インチを使ってます。

    この写真だと分かりにくいですがシンバルを2枚重ねて使います。



  6. これは5の【ハット】と繋がってるんですが【ハイハットスタンド】ですね。この足元のペダルを踏むとハットの上のシンバルが上下して閉じたり開いたりします。

    文字だけじゃ分かりにくいですね・・・
    今度写真撮ってきます。

    ここまでの【バスドラ】【スネア】【ハット】の3つはドラムセットの中で使う頻度がメチャクチャ高いです。

    ライブのサウンドチェックで音響さんに「3点下さい」と言われたらこの3つでリズムを叩いて下さい!

  7. 【タムタム】です。これは全員【タム】って言ってます。

    サイズが色々有って8~16インチくらいでしょうか。

    この写真のタムはGretschの10インチです。

    一般的にはバスドラムに付けるタムホルダーにセットする事が多いですが写真のセットは床に置いたタムホルダーを使ってます。

  8. 同じく【タム】でこちらはGretschの12インチです。
  9. これもタムの一種なんですがホルダーにセットせずタムに付けたレッグを直接床に置いて使うので【フロアタム】と言います。
    みんな【フロア】と呼んでます。
    12~18インチくらいですがこの写真ではGretschの16インチを使ってます。

  10. ここからは【シンバル】です。シンバルには幾つか種類が有って大きく分けると5種類有ります。

    【クラッシックシンバル】

    【ライドシンバル】
    【ハイハットシンバル】
    【スプラッシュシンバル】
    【チャイナシンバル】

    10番は主にアクセントに使う【クラッシュシンバル】です。

    普通の会話の中で「そこシンバル入れて欲しい」と言われたら【クラッシュシンバル】を入れて欲しいという意味で言われてる事が多いです。
    なので【シンバル】=【クラッシュシンバル】と捉えて大丈夫だと思います。
    よく使われるサイズは14~20インチくらいで写真のものは15インチです。

  11. 同じく【クラッシュシンバル】でサイズは16インチになります。

  12. こちらも【クラッシュシンバル】で18インチです。

  13. これは種類が変わって【ライドシンバル】になります。
    通称【ライド】ですね。

    主にリズムを刻むために使います。【ハット】【ライド】どちらかを叩く事が多いです。【トップ・シンバル】とも呼ばれて【クラッシュシンバル】よりも大きくて厚めです。
    「そこ【ハット】じゃなくて【ライド】でお願いします」とかよく言われます(笑)
    サイズは18~22インチくらいで写真は21インチとちょっと変わったのを使ってます。

  14. これは【チャイナシンバル】通称【チャイナ】です。

    エフェクトシンバルと言われる少し特殊なインバルですがロック系、特にビジュアル系では必需品です(笑)

    「パシャーン!」という独特のサウンドで音が大きいので多様するとウルサイくて、ドラムのすぐ横に居る事が多いベーシストに嫌われがちです。

    サイズは16~20インチくらいで写真は20インチです。

  15. 【スプラッシュシンバル】です。こちらもエフェクトシンバルの一種で小さいアクセントに使います。

    アコースティック編成でカホンなどを使う時は手で叩く事も多いです。

    サイズは6~12インチくらいで写真は8インチです。

  16. 【ドラム椅子】ですね。【ドラムスローン】【スローン】とも呼ばれます。

    椅子を回すと高さが変えられるものが多いです。キーボーディストも【ドラム椅子】を使う人が多いです。
    ちなみにですが【ドラム椅子】の下の回転する部分を触ると油で手が真っ黒になるので気をつけて下さい!


  17. これは使ってる人が少ないですが【サブスネア】になります。

    メインのスネアと違うサウンドが欲しい時、曲によって使い分けたい時などは大抵ここにセッティングします。

    このライブの時は確か1曲だけ違うスネアの音が欲しくて使ってたと思います。

  18. 【スティックケース】です。

    ほとんどの人がこの位置、【フロア】に付けてると思います。
    落としたり折れたりした時用に予備を何セットか入れておきます。

    初心者の方はスティックを落としたりすると床から拾おうとしがちなんですが絶対にNGです!その瞬間リズムは止まるのですぐに予備を取って叩き続ける癖を付けて下さい。


    これは普段から意識しておかないと出来ないので1人で練習してる時でも落としたり折れた時には焦らず素早く予備のスティックを使う様にして下さい。

    スティックは色んなメーカーから凄い種類が出てますが自分の手に合ったものを使って下さい。

    好きなドラマーのモデルを使う人が多いですが体格や手の大きさが違うので、楽器屋さんに行って実際触ってみて手に馴染むものを見つけて下さい。

    最初はどれが合うかも分かりにくいと思いますが体験レッスンの時は私が使ってるVic Firthの5Bと少し細い5Aの2種類から選んでいただいてます。

    どちらも標準的なモデルなのでこの2種類から始めて徐々に好きなモデルを探していくと良いと思います。

  19. 少し暗くて分かりにくいですが【譜面台】です。

    ドラムの場合この辺の位置に置く事が多いです。

    最近はiPadで譜面を見てるので譜面台は置いてないですがこのライブの時はまだ導入してなかったですね。

  20. 【ミキサー】です。

    最近はよく使う様になりました。

    これは同期を使う現場が増えたからですね。

    同期に関しては別の時に詳しく書いてみます。

    ドラマー以外のミュージシャンも自前の【ミキサー】を持ち込む事が多いですね。

  21. 少し分かりにくいですが【ミキサー】に繋がってる【イヤホン】です。

    【イヤーモニター】
    の略で【イヤモニ】と呼ばれる事が多いです。

    外の音が聞こえにくいカナル型というタイプの【イヤモニ】を使ってます。

    耳の型を取ってその人専用の【イヤモニ】を作るとさらに遮音性が高まって良いのですがちょっと高いです。

  22. 【マレット】です。

    木琴や鉄琴などに使う事が多いですがドラムセットでもたまに使います。

    シンバルを小さい音から大きい音に「シュワーン」とフェードインさせていく時とかに使います。


一通り見てきましたがここで標準的なセットも載せておきます。

スタジオやライブハウスの90%以上はこの様なセットが入ってる思います。

バスドラ×1(22インチ)
タム×2(12、13インチ)
フロア×1(16インチ)
クラッシュ×2(16、18インチ)
ライド×1(20インチ)
ハット×1(14インチ)
スネア×1(14インチ)

ペダル×1
スローン×1

ライブハウスや音響さんからセッティングを聞かれた時はマイクの本数を確認したいという事なのでこの基本セットと違う所を説明すると伝わりやすいです。


一番知りたいのはタムの数ですね。


この場合タムは2個なので【ツータム】という言い方をしますが最近はタムを1個だけ使う【ワンタム】のセッティングをする人が多いので



「ワンタムでお願いします」、「ツータムでお願いします」

みたいな言い方をよくします。

続く



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